あらすじ
北海道のとある田舎町で暮らす、4人の男。高校時代の同級生だった彼らは、30代を迎え、人生に行き詰まっていた。
ある者は望まず与えられた地位すら追われ、ある者は若い頃からの夢に行く手を阻まれ後戻りもできずにいる。ある者は愛する人を失い、失意の日々を過ごし、またある者は家業の経営に行き詰まっている。
そんなある日。4人は偶然の再会。彼らの前に現れた神父は言った。
「人生は、やり直すことができます」
劇団円想者がお送りする人生の物語。過去最多キャスト数22名で挑む愛なき世界。
弦巻啓太さまより
『ラブレス』を書いたのは2000年、僕自身が24歳の時でした。一言で言えば、当時の自分は『地獄』を描きたいと思ってました。観客の心に傷を残すような『地獄』を。なにが『地獄』なのかも、何をもって『地獄』なのかもわからないまま。でも、なぜそうしたいかだけは分かってました。結局、それは観客の前に、自分の深い場所を抉ることになりました。
15年たって自分は39歳になりました。色んな作品を発表してきました。自分の変化とともに以前より愛着を感じる作品もあれば、成長とともにもう必然を感じない作品もあります。ですが、この『ラブレス』だけは15年前から評価も必然も変わりません。まるで僕の変化や成長をあざ笑うように、ブラックホールのようにぽっかりと存在します。
この『ラブレス』に彼らがどう立ち向かい、どう足掻くのか、非常に楽しみです。24歳の自分が用意した地獄で、彼らがどんな姿を見せるのか。客席で見届けてください。
弦巻啓太
弦巻楽団 代表。脚本家/演出家。札幌座ディレクター。扇谷記念スタジオシアターZOO芸術監督。クラーク記念国際高等学校クリエイティブコース講師。2006年『死にたいヤツら』(作・演出)で札幌劇場祭大賞、2010年『音楽になってくれないか』(作・演出)で札幌劇場祭脚本賞、『ナイトスイミング』(作・演出)で札幌劇場祭オーディエンス賞受賞。『四月になれば彼女は彼は』で日本演出家協会主催「若手演出家コンクール2014」最優秀賞受賞。劇団では初心者から参加できる『演技講座』『戯曲講座』を開催、年間100本近いワークショップを行うなど、札幌での演劇の普及に尽くしている。
11月21日(土)
開場 17:40
開演 18:00
○入場無料カンパ制。
○上演時間は120分を予定しております。
○当公演は予約制ではありません。
○全席自由席となっております。
日時
成蹊大学構内4号館ホール
場所
キャスト
矢口 達也
砂川 曜平
平井 泰成
川嵜 真弘
高田 森也
古舘美貴子
佐藤 剛
山下 太久
所 紫織
佐藤 耀
田辺 愛美
内野 遥香
越智 春奈
山本ななせ
山野井 奨
古賀 順貴
小関 希望
中井 友佑
大辻 衛
新井真奈美
矢島 伊織
中村緋那子
スタッフ
桑田 拓弥
鳩 舞夢
佐藤 絢真
市原 里菜
桑原 佑太
渡邉 紀
松尾遼太郎
大橋 一司
高野 尚悟
山野邊 諒
アクセス
-
JR中央線・総武線(東京メトロ東西線)・京王井の頭線 吉祥寺駅下車
2.吉祥寺駅北口バスのりば1・2番より
関東バスで約5分/成蹊学園前下車
3.吉祥寺駅より徒歩約20分
4.西武新宿線 西武柳沢駅下車
西武柳沢駅南口より
関東バス(吉祥寺駅 行き)で約20分
成蹊学園前下車
5.西武新宿線 武蔵関駅下車
成蹊中学高等学校まで徒歩約20分
劇団円想者とは?
東京、吉祥寺にある成蹊大学の唯一の演劇団体。
年3回~5回の公演を中心に活動をしています。
脚本は既成作品をお借りして、様々なジャンルの 舞台を創り上げています。